生きる力をはぐくむ教育

今日は、聴覚支援校での講義でした。

独立して、最初に来た依頼がこの聴覚支援校の非常勤講師です。
この学校では、ライフサポート科というコースがあり、
介護や子育て、調理といった生活に密着したことを学びます。
また、介護職員初任者研修として位置づけ、
介護の資格が取れます。

医療や介護、心理の専門家で、
聞こえない子どもたちへの配慮ができて、
手話で講義ができる講師を探しに探して
たどり着いたのが私。
「良くぞ、見つけてくださった!」と快諾し、
一番長く続けている仕事です。

私が担当する科目は
「障がい者の心理」と「障がい者の家族の心理」

今日は「障がい者の家族の心理」の授業で、
先週、宿題を出していました。
それは、お父さん、お母さんへのインタビューです。

1.子ども(生徒達自身)の耳が聞こえないという障がいが
あるとわかった時、どんな気持ちになりましたか?

2.聞こえない子どもを育てる中で苦労したことを教えてください。

3.聞こえない子どもを育てる中でうれしかったことを教えてください。

4.将来、子どもにどんな人生をあゆんでほしいと思いますか?

自分の親にインタビューしてきた結果を発表してもらいました。

「耳が聞こえないとわかった時は、ショックだった。」
「言葉が覚えられるのだろうかと不安だった。」
「初めて言葉らしきものを話した時がうれしかった。」
「将来は、人との関わりを大切にできる人に成長してほしい。」など。

お父さん、お母さんの思いに触れて、
生徒達も、嬉しそうな表情で発表してくれました。

生徒達に今の気持ちを聞くと
「自分がとても大切にされていたとわかった。」
「感謝しかないっしよ!」

そんな言葉が出てきて、教室はとても優しい空間になります。

しかし、残念ながら、
子どもの障がいを知り、虐待する人もいる。
そんな現実も話しつつ・・・

「もし、お父さん、お母さんが介護を必要とする時に何ができるか?」
「どんな支援が必要か?」
について、考えて、また発表。

毎年、とても大切なことに気づかせてくれる生徒達に感謝しつつ、
「私、ええ仕事させてもらってるなぁ。」と。
ちょっと幸せな帰り道です。

※ 画像は、手話で「I LOVE YOU」 世界共通の手話です。