難聴と共に生きる

今日は中途失聴の会で、話をさせていただきました。
かつては聞こえていたみなさん。
聴力を失った自分とどう向き合えばいいのか?
とても大切な依頼をいただき、
「難聴と共に生きる」というテーマにしました。

私自身も15年ほど前に突発性難聴になり、
ひどいめまいと耳鳴りに悩まされた時期がありました。
聞こえにくさに加えて、
大好きなダンスもターンが出来なくなり、
首を上下左右に動かすとめまいが起きる。
船酔いしたような気持ち悪さと頭痛で、
次第に心まで病んでいった体験を話しました。
当時の私は、
今のように仕事ができるようになる未来が
想像することすら出来なかった。

私の体験が、自分の体験と重なるのか、
目頭を押さえる人もチラホラ。
そんな時期が約6年続き、
ある日ふと思ったのが、「私、幸せになろう!」
何故突然そう思ったのかは未だに不明(笑)

そして、やってきたことは、ごく簡単なこと。
「できることをやる」ただそれだけ。
「できること」の中にダンスがあった。
以前のようにターンやジャンプはできなくなったけど。
思いを表情で表現することはできる。

「できること」の中に「人に伝える」ことがあった。
自分の体験をきっかけに心理学を学んで、
働く人たちの「心」に伝えることはできる。
自分の身に起きた突発性難聴とうつ。
何とかしたい、元に戻りたいと思っていた時は苦しかった。
たぶん、そんな状態の自分が嫌だから
何とかしたいと、闘ってたんでしょうね。
乗り越えなきゃと焦ってたんでしょうね。

でも、できることをやり続けるうちに、
「どうすれば、できるか?」と工夫するうちに、
できることが増えて行った。
今の自分でも、
ちょっと工夫したらできることを考え始めた時に、
「共に生きる」という生き方をみつけたんだと思う。

障がいや病気と闘ったり、乗り越えたり、
そこまで強い自分ではなかったので。
自分の 「ありのまま」を好きになればいいと。

90分の時間に涙あり、笑いあり。
最後は、サインダンス(手話ダンス)で締めくくり、
たくさんの拍手をいただきました。

会場でみなさんが使っていた手作りの筆談ボード
(会員の方の手作りが広がって行ったそうです。)
手帳型になっていて、コンパクトで、
マーカーがセットできて、
毛糸で編んだお花で消せる。
あまりにも便利そうだったので、
ひとつ譲っていただきました。